ビジネスとして、自社やブランドがどのようにインターネット上で言及されていたり、評判になっているのかを定期的に把握することは、とても重要なことです。幸いなことに、Googleをはじめさまざまな無料のツールが、その状況把握や調査を容易にしています。
ここでは、無料でできるソーシャルリスニング、もしくはビジネス・エゴサーチと題して、自社の評判の把握や調査に使える方法を8つご紹介します。
※この記事は2014年7月に書かれた記事であり、内容が古い場合があります。
目次
Google検索での「24時間以内」といった期間指定
Google検索には、「いつGoogle検索にインデックスされたページか」を基準に検索結果をフィルタするオプション機能があります。最近インターネット上に公開された、自分たちに関係するページを発見できます。
キーワードで検索した後、検索結果上部のメニューにある「検索ツール」から、「期間指定なし」となっている期間指定を「24時間以内」「1週間以内」などに指定することで、該当期間内にインデックスされたページのみの結果表示にできます。特定の任意の期間に指定することもできます。
Googleアラート
「1. Google検索での「24時間以内」といった期間指定」で紹介した内容を、メールやRSSフィードで受信できるようにしたようなサービスが、Googleアラートです。これも、新しくインデックスされたページを知ることができます。
指定したキーワードで新しく検索結果に登場したページが、メールやRSSフィードで通知されます。
Googleトレンドの登録機能(メール通知)
Googleトレンドの「登録」機能を使うと、そのキーワードでのGoogle検索ボリュームに大きな増加があった際に、上図のようなメール通知を受信できます。話題になった際に、検索トラフィックでどれだけ増加したのかが把握できます。
執筆時点では、検索ボリュームが増加した際にのみ通知され、検索ボリュームが減少した際には通知されないようです。
Yahoo!リアルタイム検索
Yahoo!リアルタイム検索を利用すると、そのキーワードでのTwitterとFacebookでの言及状況がわかります。Facebookの投稿は公開範囲が制限されていない「公開」のみが対象で、Twitterも少し漏れがあるようには感じますが、「まさにいま、どういった反響なのか」や、注目度グラフを利用して「いつの何時頃にバーストしたのか」などが把握できます。
また、Yahoo!リアルタイム検索のスマートフォンアプリを使うと、特定のキーワードでツイートや投稿があった際に、「スマートフォンにプッシュ通知(アラート)」させることができます。通知を受けたいキーワードを「お気に入りワード」に追加し、アラートの設定をすることで、ツイートや投稿があるたびに通知を受け取れます。
使用シーンは少し限定的になると思いますが、あまり起きてほしくない事象のキーワードや、めったに起きないけれどすぐに対応したいキーワードで指定すると良いかもしれません。
Topsy
Topsyも、Twitterでのつぶやき状況がわかるツールです。2013年にアップル社が2億ドルで買収しており、今後の動向が少し気がかりですが、Yahoo!リアルタイム検索よりも網羅的で、カスタマイズした検索にも対応しています。
特定キーワードでの確認だけでなく、「site:cinci.jp」というようにドメイン内検索が可能で、サイトについての言及の確認にも便利です。
Topsy.com
※Topsyは2015年12月に終了しています
Twitter検索に関しては、TweetDeckやHootSuiteといったTwitterクライアントでも利用できるので、モニタリングされている人も多いと思います。
はてなブックマーク
はてなブックマークでは、特定キーワードや自社サイトでのはてブ状況がわかります。検索窓にキーワードを入れて検索すればその話題での検索結果になり、サイトのURLを検索窓に入れれば、そのサイトでのブックマーク状況がわかります。
Instagramのハッシュタグ
Instagramでは、ハッシュタグというキーワードを軸にユーザーが写真を投稿し合っています。ビジネスによっては、自社の商品名やブランド名のハッシュタグのついた投稿が多い企業もあるでしょう。Instagramのアプリでは、ハッシュタグの検索が利用できます。
表示を一覧表示から個別の(タイムライン的な)表示にすると、「いいね!」やコメント状況もわかります。Instagramでの投稿は、写真という特性上ポジティブな投稿が比較的多く、また活発なコミュニケーションがされているケースもあり、好意的なフィードバックを得やすいです。
PCから確認したい場合は、Iconosquareなどのサードパーティによるビューワー&分析ツールを利用すると便利です。
海外では利用者が多いものの、日本ではまだそこまでの勢いが見られないPinterest。それでも、ビジネスによっては利用者とのマッチングが良いものもあると思います。
Pinterestで、自社サイトのどのような画像がPinされているのかを知るには、以下のアドレスで確認できます。ログインが必要です。
http://www.pinterest.com/source/(ドメイン)/ ※要ログイン
例:http://www.pinterest.com/source/cinci.jp/
Pinterestの企業アカウントを持っていれば、Pinterest Analyticsなるものが利用できるようです(利用していないので詳しくは知りません)。
—
以上、無料でできるソーシャルリスニング、もしくはビジネス・エゴサーチ、自社の評判の把握や調査に使える方法8選でした。