Googleアナリティクスで、テスト環境のトラフィック除外や、他者にサイトをコピーされた際の計測データ混在リスクを回避する

Googleアナリティクスは、「UA-」で始まるトラッキングIDが一致すれば、通常ではどのホスト名(ドメイン名)でも計測が入る仕組みです。フィルタでホスト名を指定することで、特定のホスト名だけを計測対象にできます。

例えば、別ドメインでホストしているテスト環境を計測対象外にしたり、また悪意ある他者にサイトをコピーされてしまった際の計測データの混在リスクを回避できます。

フィルタで計測対象ホスト名を指定する方法 その1

特定のホスト名だけを計測対象に指定するには、フィルタの設定が必要です。「既定のフィルタ」に「ホスト名へのトラフィック」が準備されているので、計測対象にするホスト名を指定します。

  • フィルタ名: (任意の名称)
  • フィルタの種類: 既定のフィルタ
  • 右のみを含む ホスト名へのトラフィック 等しい
  • ホスト名: example.com(計測対象のホスト名)

ホスト名は、「www」をはじめサブドメインを含んで展開しているのであれば、そのように指定します(後述)。

フィルタで計測対象ホスト名を指定する方法 その2(複数のホスト名の場合)

サイトが複数のドメイン名にまたがっていてクロスドメインの計測をしている場合、複数のホスト名を計測対象に指定します。この場合は、既定のフィルタではなくカスタムフィルタで指定します。

  • フィルタ名: (任意の名称)
  • フィルタの種類: カスタムフィルタ
  • 一致
  • フィルタフィールド: ホスト名
  • フィルタパターン: (正規表現で複数の計測対象ホスト名を指定)
    例:^(example\.com|test\.com)$
  • 大文字と小文字を区別: いいえ

ホスト名は計測されている値を確認

ホスト名は、Googleアナリティクスの[ユーザー>ユーザーの環境]にある「ネットワーク」レポートにて、プライマリディメンションを「ホスト名」にすることで、計測されている値を確認できます。当サイトは「cinci.jp」で正規化していますが、例えば「www.cinci.jp」でも「cinci.jp」でもアクセス可能でその値での計測があれば、それに対応する必要があります。

また、サイトのホスト名のみを指定すると、「Google翻訳」や「キッズgooサーチのよみがな表示」など、他サイトのホスト内で展開されるケースは計測対象から外れます。これらも計測対象に含めたいのであれば、その対応も必要です。

このフィルタ設定でのホスト名指定は、「関係者のトラフィック除外」の側面もありますが、「他者にサイトをコピーされた際の計測データの混在リスク回避」の側面も強い内容です。

以上、真摯のブログからお送りしました。
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