第一印象で投げ捨てるな。彼ら彼女らは学習してるのだ

「Web業界」や「デジタルマーケティング界隈」と称される領域で仕事をしている人の中には、新しいトピックスに敏感な人が多いです。新サービスや新しい機能がリリースされると、早い段階で体験して、その使いやすさや有効性や可能性を教えてくれたりします。「イノベーター」「アーリーアダプター」と呼ばれる人たちです。

私自身も、ある領域ではそれに該当するのでしょう。企業のデジタルマーケティングを伴走支援する立場ですので、有益な情報にはできるだけ触れるようにしています。

最近は、新しいサービスや機能を試す際に第一印象で「これはちょっとどうだろうね」と否定的な感想をできるだけ持たないように、気をつけ始めました。機械学習やAIといった要素を盛り込んだりその可能性を秘めたりしたものが増えてきて、正直なところ「わからなく」なってきたからです。

Googleアナリティクスの新しいレポート「クロスデバイス」も、その一つです。体感的には「もうちょっと複数デバイス利用者は多いんじゃないの?」などと思ったりするのですが、「いやいやとはいえグーグルなので、きっとこれからデータをため込んで精度も高くなるに違いない」とも一方で思うのです。

過度な期待をしなくなった反面、こういった第一印象での判断も据え置くようになったのは、大量なデータから学習するようなサービスは、可能性を最初に否定すると後でこちらが後手に回ってしまうと感じるからです。膨大なデータを蓄積できるGAFAならなおさらです。

年齢と時代のスピードの釣り合いが取れなくなり始めて、第一印象が当たらなってきたからかも知れませんけれども。


このコラムは、2018年10月31日発行のニュースレター「真摯レター」のコラムを再編集したものです。ニュースレターの購読はこちらから。

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株式会社真摯 代表取締役。データの根拠とマーケティング視点を軸に企業のWebビジネスの改善を支援しています。プロフィール詳細

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