オンラインの行動データは必要とされ続けるだろう。例えばUXリサーチの側面などでね

先日、アナリティクスアソシエーションの大内さんのコラムが私の心に響きました。

「The Death of Cookie(クッキーの死)」によって、もうWebやオンラインの行動データは「補足」だろう、と。Web解析のデータやツール機能は信じてみるけれども、Cookieは徐々に死んでいるのでデータはその程度で、分析の「主」にはならないよね、という内容です。

確かに軸足は顧客データになるだろうし、私たちはもう標準で取得できるようなWeb解析のデータを盲目的に過信すべきではないのでしょう。ユーザー軸の分析に進めば進むほど、その流れはそうだと感じます。

ただし顧客データがあれば、ですよね。顧客データが手元にない(あるいは一部しかない)プロダクト/サービス/商品も多いです。デジタルで取れるデータと分断もしくは紐付いていなかったりもします。リリース直後でこれからグロースというサービスであれば顧客も数えるほどです。

そういった意味でも、例えばUXリサーチの側面ではこれからもオンラインの行動データは必要とされ続けるでしょう。サービスの企画設計フェーズやUI改善の際には、オンラインの行動データは貴重な定量データです。根拠の一つとして今後も十分価値のあるデータでしょう。チーム内で運用など携わる人はもちろん、外部から支援する人にとっても入手できる限られたデータのはずです。

Cookieはきっと死ぬのでしょう。Web解析ツールが標準で取得するデータも正直なところいろいろ厳しいです。しかし、そのデータがどういう定義のデータかを理解していれば、根拠として求められる領域や活用できる領域はなくならないでしょう。

だからこそ、可能な限りツールでは適切に計測していきたいですね。重要なアクションはしっかり計測し、判別すべきユーザーやデータにはラベルを付与する。Cookie衰退は受け入れつつ、行動軸のセグメントが有効に機能するデータとして適切に整備するべきでしょう。

このコラムは、2020年3月16日発行のニュースレター「真摯レター」のコラムを再編集したものです。ニュースレターの購読はこちらから。

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株式会社真摯 代表取締役。データの根拠とマーケティング視点を軸に企業のWebビジネスの改善を支援しています。プロフィール詳細

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