Googleアナリティクスの標準レポートでユニークユーザーの指標が利用可能に

小ネタです。Googleアナリティクスの標準レポートでユニークユーザーの指標が利用可能になっています。従来のレポートのベースとなる指標は「セッション」でしたが、「ユーザー」の指標を追加する設定をすれば、グラフやデータテーブル(表)の表示優先基準が「ユーザー」に変更になります。

プロパティ設定で指標「ユーザー」の追加の設定が可能に

Googleアナリティクスの管理画面の「プロパティ設定」にて、指標「ユーザー」の追加の設定が可能になっています。執筆時点でおそらくほとんどのプロパティで設定可能だと思います。


▲プロパティ設定の「Enable Users Metric in Reporting」の項目をオンにすれば、各レポートに指標「ユーザー」が追加される。おそらくこの箇所の表現は日本語に変更されるだろう


▲追記。プロパティ設定の「ユーザー分析」の箇所は日本語化済み。「レポートでユーザー指標を有効にする」の項目をオンにすれば各レポートに指標「ユーザー」が追加される

どのレポートに指標「ユーザー」が追加されるのか

プロパティ設定で指標「ユーザー」の追加設定を行うと、主に「ユーザー」「集客」の各レポート群に指標「ユーザー」が追加されます。

例えば[集客>すべてのトラフィック]にある「チャネル」レポートでは、グラフの表示が「ユーザー」の推移に差し替わり、データテーブルでも指標「ユーザー」が追加されます。


▲「チャネル」レポートの例。グラフ表示が「ユーザー」の推移に差し替わり、データテーブルでも指標「ユーザー」が追加される。指標「セッション」も引き続き表示される

基本的には、データテーブルが「集客」「行動」「コンバージョン」の各指標で構成されるエクスプローラ系の各レポートに、指標「ユーザー」が追加されます

加えて、[ユーザー>行動]にある各レポートでも、指標「ユーザー」が「セッション」と差し替わったり(レポート「リピートの回数や間隔」)、指標「ユーザー」が追加になったりします(レポート「エンゲージメント」)。

なお、指標「ユーザー」が追加された標準レポートのデータテーブルから指標「新規セッション率」が非表示になりました。指標「新規セッション率」はカスタムレポートにて引き続き利用可能です。

「ユーザーサマリー」に指標「ユーザーあたりのセッション数」が表示

指標「ユーザー」の追加設定を行うと、「ユーザーサマリー」レポートに指標「ユーザーあたりのセッション数」が表示されます。指標「ユーザーあたりのセッション数」の意味は、文字通り「その期間の1ユーザーあたりの平均セッション数」です。


▲「ユーザーサマリー」レポートに指標「ユーザーあたりのセッション数」が表示される

その他、勘違いされそうな点を挙げておきます。

  • 各コンバージョン率は、従来通りセッションベースで計算される
  • コンテンツグループ設定をした際に利用できる指標「ユニーク表示数」は、従来通りセッションベースによる数値
  • イベントの各レポートで利用できる指標「ユニークイベント数」は、従来通りセッションベースによる数値

「セッション」の数値との混同に注意

従来のレポートはセッションベースだったため、指標「ユーザー」を追加したレポートでは指標「ユーザー」と「セッション」の数値を混同しないよう気をつける必要があります。

特に、レポートのデータテーブルでは、従来の「セッション」の位置に「ユーザー」があるため、間違わないようにしなければいけません。社内で多くのメンバーがGoogleアナリティクスを利用しているのであれば、あらかじめ周知が必要です。


▲データテーブルでは従来の「セッション」の位置に「ユーザー」があるため、注意が必要

また、特に「集客」のレポート群を中心に、データテーブルの各ディメンションのユーザー数を足しても、それらは重複していることがあるため合計のユーザー数とは一致しません。


▲一部レポートを除き、データテーブルの各ディメンションのユーザー数を足しても、合計のユーザー数とは一致しない

そもそも指標「ユーザー」を追加すべきなのか

そもそも指標「ユーザー」を追加すべきでしょうか。

User-ID機能を使ったクロスデバイスの各レポートを利用している利用者は、ユーザー軸での視点をより意識していることがあり、指標「ユーザー」の追加設定をしても違和感は少ないかもしれません。

また「ユーザー」のレポート群では、「モバイルやデスクトップでのユニークユーザー数」「性別や年齢別のユニークユーザー数」といった把握が容易になり、ユーザー理解の側面で便利です。

一方で、多くのサイト利用者が複数デバイスを利用してかつ複数チャネルを接点としている現在、「集客」のレポート群でユニークユーザー数が把握できるようになっても、その数値を元にしたさらなる活用は少し難しいかもしれません。指標「ユーザー」が基本的にはCookieベースであること、「人」ベースの利用実態からはやはりまだ大きく上乗せした数字になっているだろう、というのが理由です(活用できる良い視点があれば教えてください)。

便利であることには変わりないので、普段の利用の実態に合わせて検討してみると良いでしょう。

以上、真摯のブログからお送りしました。
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