ダイレクトなトラフィックは、もうご指名流入ではなくダークトラフィックだ

「直接アクセス」「ノーリファラー」などとも呼ばれるダイレクトトラフィック。昔から定義そのものは変わっておらず、「リファラー情報を取得できないサイト流入」を意味します。

ダイレクトトラフィックは、これまで「ご指名系の流入」「リピーター層」と捉える風潮もあったように思います。「ブラウザーブックマーク経由流入」「URLの直接入力やオートコンプリートでの流入」が一定数含まれるためです。

しかし、もう近年はそのような「エンゲージメントがきっと高い流入」ばかりではなくなりました。リファラー情報を取得できないトラフィックは多様化し、当初からの定義のとおり「どこから来たのかが不明」なものが増加しているはずです。やっかいなのは、どれだけの量と種類が増えたのかがわからないという点です。

このような「リファラーが不明な流入」は、「ダークトラフィック」とも呼ばれますネガティブな意味はありませんが、これまで一方的に重要さを背負わせていた状態ではなくなった、と言えます。文字通り「どこからやってきたかわからない流入」です。

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アプリ併用のWebサイトでは、DAU/MAU比率を把握しても良いだろう

アプリとWebサイトを併用して運用している場合、ユーザーのアクティブ率やスティッキネス(粘着性)の把握のために、Webサイトでも「DAU/MAU比率」の指標を把握しても良いのかもしれません。アプリとWebサイトがユーザーにとって「類似の体験」として運用している場合に、です。

「Webサイトを運用していて途中からアプリの運用も始めた」場合、ユーザーの利用の一部はWebサイト中心からアプリ中心へと移行します。運営側は「Webとアプリの全体で成長しているか」を一つの基準にしますから、両者に共通する指標があると把握しやすくなります。アプリの分析ツールにセッションの概念がない場合、共通して状況把握できる指標が限られるというのもあります。

注釈:
DAU/MAU比率は、主にWebサービスやアプリなどにおいて日常的にどれぐらいの頻度で利用されているかというアクティブさ、粘着性(スティッキネス)を測る指標の一つです。DAU(デイリーアクティブユーザー数)をMAU(月間アクティブユーザー数)で割った比率で計算されます。
DAUは1日間にサービスを利用したユーザー数、MAUは30日間(もしくは28日間)に1回以上サービスを利用したユーザー数を表すを表す指標です。

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事前のデータ整備は軽視されがちである

Web解析の領域で、事前のデータ整備は軽視されがちです。「トラフィック量が大きくなると、こういうことが起きるだろう」という想定の元に、事前の設定や導入の見直しが検討されることはまずありません。

データ分析の領域では、データ統合の際などにデータの前処理としてETLが用いられますが、ローデータがあるからこそ後からでもデータ整備を行えます。

一方で、例えばGoogleアナリティクスのUIやAPIから扱えるデータは、ビジネスインテリジェンスとしてはいったん既に処理されたデータです。「混在したデータ、勝手に集約されたデータは、どうしようもない」ということになってしまいます。

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Webサイトの深掘りと改善視点の5つの分析アプローチ(セミナー資料)

過去に実施したセミナー資料の一つを公開しています。資料のテーマは、「深掘りと改善視点の分析アプローチ」、Webサイトの5つの分析アプローチの紹介です。初級者向けの基礎的な内容です。

深掘りと改善視点の分析アプローチ – ビジネス Google アナリティクス 基礎講座 – Speaker Deck
※Speaker Deckではダウンロードできます

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「広く知ってもらうのではなく、しかるべき人に確実に届けること」の難しさよ

特にBtoCやメディアの領域において、「フォロワーよりファンを、ユニークユーザー数より固定客を」の流れが近年あります。リーチを広げてやみくもに多くの新しいフォロワーを獲得するよりも、カルチャーを理解してくれたり熱心に声を聞いてくれるファンを作る方に力を注ぐ方が、多様性のあるいまの時代には合っていたり、コスト的にも見合いやすいのでは、といった理由も挙げられます。それぞれの規模での「知る人ぞ知る」状態を維持するという感じかもしれません。

もっともだと思います。もっともだと思いつつ、既存顧客のファン化の取り組みは進められても、「しかるべき人に確実に届けること」はあらためて非常に難しいことだなと感じます。

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第一印象で投げ捨てるな。彼ら彼女らは学習してるのだ

「Web業界」や「デジタルマーケティング界隈」と称される領域で仕事をしている人の中には、新しいトピックスに敏感な人が多いです。新サービスや新しい機能がリリースされると、早い段階で体験して、その使いやすさや有効性や可能性を教えてくれたりします。「イノベーター」「アーリーアダプター」と呼ばれる人たちです。

私自身も、ある領域ではそれに該当するのでしょう。企業のデジタルマーケティングを伴走支援する立場ですので、有益な情報にはできるだけ触れるようにしています。

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A/Bテストを誰に対して行うか、テスト期間をどう見積もるか

グーグルがGoogleオプティマイズの提供を開始してから、A/Bテストの取り組みがより普及した印象があります。改善アイデアをトライするのにはとてもよいツールである反面、いただく相談を聞くと、計画(プランニング)や仮説がおろそかだったり、計画の難しさを感じたりしているようです。

その難しい計画の要素の中から、「ターゲット」と「期間」を取り上げてみます。

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ページ離脱率は評価改善指標として利用するに値するか

「ページの離脱率は、評価や改善のための指標として利用するに値するか」と質問をいただいたことがありました。

そのときの私の回答は「フォームのプロセスを除けば、離脱率よりも直帰率で判断した方が、ビジネスへの影響度が大きくまた優先度の高い課題の発見が多いだろう」というものでした。

いまでも概ね間違った回答ではないと思いつつ、「離脱率」の名誉のために、もう少し評価や改善の指標としての活用法を考えてみることにします。

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トップページの役割と機能を再考する

トップページの役割と機能を再考する

御社Webサイトのトップページ、求められる役割や機能は変わってきていないでしょうか。2年前や5年前と比べて、利用状況は変わっていないでしょうか。

もともとトップページはむずかしい存在です。どういうターゲット層に向けてどういう機能を持たせるか、複数のターゲティングや目的の明確化といった交通整理が必要なページです。Webサイトの顔でもあり、社内政治も関与します。加えて、需要の高いキーワードでの検索流入が多いケースもあったりします。

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